知床半島はカラフトマス釣りのシーズンに突入しました。
今年は奇数年で、知床半島へ戻ってくるマスの数が比較的多いようです。
マスは引きがとても強く、楽しい釣りです。
しかし毎年この時期になると、
釣り人が絡んだヒグマやゴミの問題が発生し、
地元を悩ませています。
マス釣りの方には、知床半島が世界の注目している世界遺産地域
であり、
ヒグマの高密度生息地であることをよく認識していただいて、
マナーと節度を守った釣り を楽しんでいただくよう、
お願い致します。
たとえば、釣ったマスは必ず丸ごと持ち帰って下さい。
持ち帰れないほどたくさんのマスは、初めから釣らないで下さい。
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このように腹を裂いて卵だけ抜き取られたマスの死骸の放置が、例年釣り場で目につきます。

これは知床半島では、
ヒグマの餌付け同然の危険行為です。
自分だけでなく、後から来る釣り人、
知床岬や知床岳を目指して海岸を歩く人、
さらには周囲の昆布番屋や鮭定置網番屋で働いて
いる地元住民を危険におとしいれることになります。
絶対にやめて下さい!
また釣りを楽しんだ後に、河口部付近で
バーベキューをやる釣り人グループもよく見かけます。
しかしヒグマだらけの知床半島では、良いニオイを周辺に漂わせて
ヒグマを引き寄せるバーベキューは、よほど場所を選ばない限り
おすすめできません。
できれば釣り場周辺ではやめていただきたいのですが、どうしてもやるなら、
食事中も背後に気をつけることと、
ゴミと残飯の片づけは徹底して、餌付けグマを作らないようにして下さい。
なお、2007年秋には、羅臼側の瀬渡しによるマス釣り場の一つで、
釣った魚の管理不徹底等によってヒグマが頻繁に出没するようになり、
やむなく駆除されるという事件が起こりました。
漁業従事者の安全確保のためではなく、趣味の釣り、しかも通常なら
到達できない場所への瀬渡し釣り人のせいで駆除に至ったということで、
このヒグマ駆除例は、「知床世界自然遺産地域科学委員会」の本会議の場で
非難の的となりました。
楽しい釣りの存続のため、釣り人の皆さん一人ひとりが、
ヒグマ生息地での釣りのマナーやルールを守るよう
心がけて下さい。
<参考>
羅臼遊漁船自主ルール (羅臼遊漁船組合)
http://www.shiretokoclub.jp/f-turi.html
知床国立公園 知床半島先端部地区利用の心得 (環境省釧路自然環境事務所)
http://hokkaido.env.go.jp/kushiro/to_2007/data/0318a_1.pdf
※ 瀬渡し釣り場での宿泊や野営は、緊急時を除き行わないこと
になっています。