7月4日(日)に山開きをむかえる羅臼岳。
登山者が増加する山開きを前に、今回は登山道の維持管理作業を行ってきました。
羅臼側の登山道では、屏風岩からお花畑にかけて雪渓が残っています。山頂からお花畑付近に残る雪渓を道なりに下ってきてしまうと、屏風岩付近でコースとは違う方向に降りてしまう危険性があります。コース外への迷い込み防止のため、毎年ロープを設置しています。また、遅くまで残るお花畑分岐の雪渓に、コースを示す雪渓杭の設置もあわせて行いました。
暖か い日が続き、日に日に雪解けは進んでいて、雪渓の状況も刻一刻と変化しているようです。でも、屏風岩やお花畑付近ではまだまだ大きな雪渓が残っていますので、道迷いや、雪渓での滑落には十分注意してください。
また、雪渓上に限らず、悪天候時にはルートを見失いやすいこともあります。正確な地図読みや雪上技術が必要になります。事前に、十分な計画と情報収集が大切です。
屏風岩を下るときは必ず右へ
屏風岩の沢を下りすぎないよう、ロープを設置しています。
雪渓に目印となる杭を打ち込んでいます。
〈羅臼岳で見られたもの〉
鳥類:ウソ、コマドリ、ノゴマ、ミソサザイ、ツツドリ、ハシボソガラス、
センダイムシクイ
植物:ハクサンチドリ、イソツツジ、イワブクロ、コケモモ、キバナシャクナゲ、
ウコンウツギ、ミツバオウレン、イワウメ、イワヒゲ、マルバシモツケ
哺乳類:ヒグマ(足跡)
両生類:エゾアカガエル
昆虫:エゾヒメマルハナバチ
(環境省:後藤)