第13回の羅臼側の調査結果
オオワシ 78羽 (成鳥61羽、幼鳥45羽)
オジロワシ 74羽 (成鳥45羽、幼鳥29羽)
計152羽という結果でした。
防波堤上のワシたち
前回の419羽という結果に対して、今回の調査結果は152羽と一気に数が減りました。しかし、152羽というのは、岸から目視で確認できるワシをカウントしたものなので、遠くの流氷上にいるワシなどは含まれていません。
根室海峡の流氷は、潮流や風向きで羅臼と国後島の間を流動的に動くので、前日にびっしり接岸していても翌朝には見えないほど遠くに移動していることも珍しくないのです。
今回の調査日も、流氷は岸から約2kmほどの沖合に遠ざかっていました。望遠鏡をのぞくと流氷上にたくさんのワシが留まっているのが確認できたので、それらを含めるとまだ300羽以上のワシが羅臼に飛来しているようだ、ということが分かります。
しかし、ワシたちはこれから続々と繁殖地に向けて渡って行きます。
季節の移ろいを少し感じられる時期になってきました。
<その他確認した鳥獣>
鳥類: オオセグロカモメ、セグロカモメ、ワシカモメ、ハシブトガラス、ハシボソガ
ラス、ツグミ、スズガモ、シノリガモ、ホオジロガモ、オオハクチョウ、
オナガガモ、ユリカモメ、スズメ、シロカモメ
哺乳類:ゴマフアザラシ
(環境省 菅原)