カラフトマスとシロザケの遡上ピークが過ぎると、今度は『ほっちゃれ』の姿が目立つようになりました。『ほっちゃれ』とは、産卵後に力尽きたマスやサケの呼び名です。異臭を放つその身はうじ虫まみれでとてもグロテスクですが、ハエなどの昆虫をはじめ、微生物や魚類、厳冬期にはオジロワシやオオワシなどの餌資源になります。人にとって不要な物でも自然界では重要な資源です。
(知床財団・上村)