羅臼岳・知床連山|知床世界自然遺産・知床国立公園 羅臼ビジターセンター

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鹿の子模様は誰のため? [2020年6月9日]

知床羅臼ビジターの裏手で草を食むエゾシカ達。

 

よく見るとバンビも一緒ではありませんか。

かなりの距離を保ってはいるものの、母鹿は子を守るためかこちらが気になっている様子。

双眼鏡越しに授乳の様子を観察し、撮影しました。

 

子ジカは5月下旬から6月にかけて、白い斑点の夏毛(鹿の子模様・かのこもよう)で産まれてきます。

その後、成長し成獣になってからも、雌雄に関わらず夏毛と冬毛を交互に繰り返し衣替えするので夏毛の「鹿の子模様」は子ジカの為の模様ではありません。写真の母鹿も冬毛から夏毛へ衣替えの真っ最中です。

ですが、その白い斑点模様は産まれ落ちた瞬間から外敵に襲われるリスクを少なくするため夏の木立ちや木陰に擬態できる、子ジカを象徴する模様なのでしょう。

よちよち歩きの可愛らしさの中に野生で生きていく厳しさ、そして彼らの知恵を垣間見た気がしました。

(知床財団 江口)

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